こんにちはEDM Bananaです。ゲストによるプレイリスト紹介コーナー、第3弾です。
今日はトランスです。トランスの中でも、日本のトラックメーカーに焦点を絞った特集をしばさんに作ってもらいました。それではどうぞ!
はじめに
皆様はじめまして。今回記事を書かせていただくことになりました、しば (@Shiba_) と申します。 Twitterはこちら →
普段はトランス大好きAbove & Beyond大好き、というキャラでやっていますが、今回は自分がもっともよく聴くトランス、その中でも日本の方が制作しているトラックに焦点を当ててご紹介したいと思います。 全員を紹介するのは不可能なので、自分がピックアップしたアーティストだけになってしまいますが、その点はご了承ください。
Nhato - Kaede [Otographic]
まず最初は、現在の日本のトランス界で最も有力なアーティストであるNhatoの楽曲。Otographicというレーベルも日本のレーベルです。 2015年暮れにリリースされ、beatportのトランスチャートで2週間にわたって1位を維持しました。全体に強く漂う和のテイストが魅力です。
Nhato - Aurora [FSOE Excelsior]
トランス界のビッグネームであるAly & Filaが運営するFSOEのプログレッシブトランス専門レーベルであるFSOE Excelsiorからの一曲です。 こちらもNhatoの楽曲ですが、先ほどとは異なりかなりArmada的なマッシブさが強く出ている一曲になっています。
Taishi - Boundary Layer [Otographic]
続いてはNhatoと共にOtographicを引っ張るTaishiの楽曲。 きらびやかなシンセの音色とハウシーなリズムトラックの組み合わせはトランスの文脈で使われる"プログレッシブハウス"のお手本のような楽曲だと思います。
Hiroyuki ODA - Thirty [Otographic]
このHiroyuki ODAは2006年に"Transmigration"という楽曲がArmin van Buurenの看板とも言える"A State Of Trance"に収録されたレジェンド的存在です。 ちなみに本業はバリバリのイラストレーターで、「かんざきひろ」で検索すれば「絵を見たことがある!」という方も居るのではないでしょうか。
Shingo Nakamura - Morning Sun (Hiroyuki ODA Remix) [Otographic]
同じOtographicのShingo NakamuraをHiroyuki ODAがリミックスした豪華な一曲。原曲とは全く趣が異なる、トランスの王道的なリミックスに仕上がっています。
Shingo Nakamura - Always [Silk]
Shingo NakamuraはOtographicとは別に、プログレッシブハウス界で最も有力なレーベルであるSilk Musicにも所属しています。 そのSilkからリリースした一曲です。彼らしい、透明感の際立つ楽曲です。
Boom Jinx & Meredith Call - Bring Me Back Around (Shingo Nakamura Remix) [Anjunabeats]
Anjunabeatsの大ベテランであるBoom Jinxの楽曲をリミックスし、日本人として3人目となるAnjunabeatsからのリリースを果たした一曲です。 姉妹レーベルであるAnjunadeepからは、レーベルのボスであるJames Grantとコラボレーションした楽曲もリリースしており、界隈では大きな話題となりました。
Sou Kanai - Sunbeam [Always Alive]
AnjunabeatsやArmind, ASOTなど名だたるレーベルで主力として活躍していたDaniel Kandiの運営するAlways Aliveから、Sou Kanaiが日本人初のリリースを果たした楽曲です。 このレーベルからリリースされる曲の特色である美しいメロディとヘビー過ぎないベース、リズムトラックが際立つ、非常にハイクオリティな一曲です。
Dimension & Ryoji Takahashi - Hidamari [Flashover]
続いてはRyoji Takahashiの楽曲。Ferry Corstenの運営するFlashoverから、レーベルの看板アーティストであるDimensionとコラボした一曲です。 どこか哀愁のあるメロディと、煌めきを感じるリードシンセのサウンドがハイクオリティです。
Hiroki Nagamine - Tengoku [Blue Soho]
続いてのアーティストはアップリフティングを得意とするHiroki Nagamineです。Tengokuというタイトル通り、天に昇るようなメロディが非常に美しい楽曲です。
Yuji Ono - 52 Garon [Freegrant]
Yuji Onoはトランス/プログレッシブ系で日本人として非常にリリースが多いにも関わらず、同じ日本人の間でほとんど知名度がありません。 Freegrantというレーベルも規模は大きくないながらプログレッシブ系では一定の影響力がある中堅レーベルです。
Yuji Ono - Real Dark [UltraViolet]
続いてもYuji Onoの楽曲。トランス界最大のレーベルであるBlack Hole傘下のUltraVioletからのリリースです。 先程の楽曲と同様にいわゆるトランス的なキラキラとしたサウンドではなく、ダークで渋いサウンドが彼の魅力です。
9eek - End Of Love [Sundance]
続いては2016年から一気にリリースを重ねている非常に有望な若手アーティスト、9eek(ぎーくと読みます)の楽曲。 この楽曲以外にもSilent Shoreを中心にクオリティの高い楽曲を送り込み続けています。
Nago - Me & You [Silent Shore White]
デザイナーとして活躍しながらハイクオリティなトランスを制作するNagoの楽曲です。 この曲も先述のSilent Shore系列からですが、このレーベルからは数多く日本人の楽曲がリリースされています。
Bernis - Luminas [Magic Island]
Armin van BuurenやAly & Filaとの合作もある大ベテランであるRoger Shahのレーベル、Magic Islandからデビューを果たしたBernisの楽曲です。 爽快感と哀愁感を併せ持つメロディが美しく、これからの季節にぴったりな一曲です。
Ryo Nakamura - Coastal Flow (Alinut & Bernis Remix) [Pineapple Digital]
BernisとAlinutがRyo Nakamuraの楽曲をリミックスした、日本人同士の美しいプログレッシブハウスです。 Nago, Bernis, Alinutの3人はDigital Logicsというユニットとしても活躍しており、個人的に非常に注目度の高いアーティストだと感じています。
STNK - Whitebird [Pineapple Digital]
先程挙げたSilkからのリリース(当時は別の名義ですが)もあるSTNK(すてねこと読みます)の楽曲です。 このPineapple Digitalはオーナーが非常に日本ひいきなため、リリース一覧には多くの日本人が名を連ねています。
Ryo Nakamura - Reminiscense [PHW]
Ryo Nakamuraは音楽ゲーム界出身のアーティストです。日本人のアーティストらしい綺麗さ、美しさが魅力的な楽曲を多く世に送り出しています。 Progressive House WorldwideやPerplexityなど有力レーベルからのリリースが多く、クオリティも折り紙つきです。
Musty - Eon (Akihiro Ohtani Remix) [Perplexity]
続いてのAkihiro Ohtaniも音楽ゲーム界出身です。そちらでのsyattenという名前をご存じの方も居るのではないでしょうか。 トランシーなサウンドながら、優しさを感じる音使いが彼の特色です。
終わりに
日本では10年以上前に大きなトランスのブームがありました。しかしそれ以降、世界的な盛り上がりとは裏腹に、国内ではブームが一気に沈静化してしまいました。 しかしここ数年、日本でもトランスの人気が着実に大きくなっていることを感じており、そこには日本人アーティストのリリースが増えていることも関係しているのではないでしょうか。 いつか世界的なダンスミュージックのイベントで、日本のトランスアーティストがヘッドライナーを務める日が来ることを夢見ています。
Bananaの感想
Tranceはたまにイベント行ったり、Anjunabeatsの曲は結構好きで聞いたりするのですが、日本のアーティストはあまり聞いたことがなかったので色々と紹介してもらえて、バナナ自身もとっても楽しめました。Nhato以外でも、Hideyuki Odaとか、Akihiro Ohtaniとかかなりいいですね!