こんにちは、EDM Bananaです。
今週末、アメリカはポートランド出身のDJ/プロデューサーYung Baeが来日しますね。東京公演が4月28日で、大阪が4月30日だそうです。 Yung Baeは、Future Funk(フューチャーファンク)系の曲をリリースしているアーティストで、bananaも好きなので見に行こうかなと思っています。
ところで、Future Funkって一体どんな音楽なんでしょうか?bananaも、なんとなくこんな感じの音くらいの認識しかないですが、せっかくなので、どんな音楽かまとめておこうと思います。もちろん、ジャンルについて正確に定義することはできないので、あくまでEDM Banana的なまとめになりますが。
Future Funkって?
Vaporwaveから派生したらしい
Vaporwaveっていうジャンルから派生したと言われているそうですよ。Vaporwaveってなんだよ!という方は、こちらのサイトのわかりやすい解説をどうぞ!
テン年代の新しいサブカルチャー Vaporwaveとは何か? - usukyee’s blog
サンプリングしがち
サンプリング/リミックスしがちです。特に日本の曲が多い印象です。もちろんそうじゃない場合もあります。元ネタは、アニソンもあれば、80年代の邦楽などもあります。例えば、竹内まりや、森高千里、菊池桃子、杏里などが使われてますね。ピッチは結構変わってるものが多いですかね。bananaの場合、元ネタを調べて、初めて原曲を知ることの方が多いです。
TANUKI - BABYBABYの夢
Future Funkってどんなジャンル?という記事などでよく紹介されている曲ですね。TANUKIはUKのアーティストで、Future Funkに限らずUK Hardcoreなんかも作ってる人ですね。たまに来日もしていますよね。
結構ディスコ/ファンクっぽい(ものもある)
DiscoやFunk、French House、Filter Houseっぽさがある曲も多いです。実際にFrench Houseの名曲をFuture Funkなアーティストがリミックスしてたりもします。 それ以外に、AORっぽさもあるらしいですよ。
Modjo - Lady (悲しい ANDROID - APARTMENT¶ Remix)
原曲はFrench Houseの名曲です。ちなみに映像はModjoじゃなくてDaft Punkの曲に使われた映像ですw 原曲からピッチを変えて、さらにローファイ感(カセットテープとかアナログレコードみたいなザラザラ感)も増した感じですね。悲しい ANDROID - APARTMENT¶さんもFurture Funk界隈ではよく名前を見ます。名前に日本語が入ってますが、日本のアーティストではないのでご注意ください。イタリアだったかな。
bandcampで曲をリリースしてるアーティストが多い
iTunesやbeatportでなく、bandcampにて曲をリリースしているアーティストが多いですね。サンプリングが多いので、必然的にそうなっちゃうんでしょうかね。曲を探すときは、soundcloudやYouTubeだけでなくbandcampもお役立ちです。ちなみに、YouTubeだとArtzie Musicというチャンネルが有名です。
アーティスト名に日本語が入りがち
悲しい ANDROID - APARTMENT¶、マクロスMACROSS 82-99、M A R Iマリくん、スーパーセックス永遠にSUPERSEX420などなど、思わず突っ込みたくなりますが、面白いですね。日本語と英語を併記する感じが、クールなんでしょうか笑
なんだか懐かしさがある
80年代の曲をサンプリングしてるから当然かと思いきや、原曲よりさらにレトロ感がましてることがあります。これに関してはよくわからないのですが、それだけ引き込まれる要因でもありますね。最近の人が作るのに懐かしい感じになるって、すごく興味深いですよね。レトロフューチャー感と表現している方もいて、なるほどな〜と思いました。
MACROSS 82-99 - Fun Tonight
セーラームーンが好き
なぜか、めっちゃよく出てきますw Future Funkといえば、セーラームーン!一体どうしてこうなったんでしょう。あとは、うる星やつらとか、80年代の日本アニメっぽいビジュアルも、よく見ますね〜。
マクロスMACROSS 82 99 x YUNG BAE 'Selfish High Heels' Feat ✿ Harrison ✿
秋元薫という日本のシンガーが80年代にリリースした曲がサンプルされているらしいです。bananaはこのシンガーさんの名前さえも知らなかったわけですが、みんなどこから探してくるんでしょうねー、すごい!
Night Tempo - しましょう! Do It!
最近の曲はどんな感じ?
さて、ここまでFuture Funkの特徴や有名な曲を紹介して来ましたが、バナナもそこまで知っているジャンルではないので、Future Funk好きの方に新たに登場してもらいましょう。Madeon Fan Blog(EDM Bananaの前身となったブログ)時代からのお知り合いのτomomì(@itstmm)さんです。τomomìさんには、最近の曲をいくつか紹介してもらおうと思います。それではどうぞ!
🌙Moe Shop - Virtual (feat. Puniden)
見過ごすことはできないMoe ShopできたてほやほやのEPから。 ミドルテンポながらもこのリズムの隙のなさが気持ち良いです。 シンガーのPunidenとは女性SSWぷにぷに電機さん。 このお二人、昨年も『Charm』というバチクソかっこいい曲を発表しています。 そちらもぜひ!
🌙Moe Shop - Charm
🌙松浦Matsura - Together (w/ kissmenerdgirl)
ピンクネオン東京のディレクター、キスミナさんとの共作です。 サンプルはSerani Pojiの『僕のマシュ・・・』。 原曲のハウシーでスムースな色っぽさを保ちつつ、 華やかなナンバーに昇華していてかっこいい! (そしてこの原曲自体もたまらないです…!)
🌙Desired - Video Girl Yukiko
3月リリースの新譜「Timeless」より。 サンプルは森高千里『ALONE』です。 Desiredはいつもアートワークにうさぎちゃんがいてスーパーキュートです。 今回も例にならってスーパーキュート。 リリース元の香港のレーベルNeoncity Recordsはチェック必須です!
🌙android52 - Groovematsu
SailorTeam所属でドイツのトラックメイカー、android52。 タイトルが「グルーヴ松」!そのままです、おそ松さんですね(笑) おっ、と思って聴いたらこれが信じられないほどかっこいい。 ちょっとターボ・ファンクみたいですね。 終盤のシンセソロ、ぜひ色々なパターンで聴きたいです。
🌙M A R Iマリくん - ラブリーRendezvous (Reworked Ver.)
テキサス州出身のM A R Iマリくん。 サンプルは土岐麻子の『Rendez-vous in ’58』から。 ポップで爽やかな仕上がりになっていて好きです。 彼の音源は女の子が大体初めに「マリくん」と言ってくれています。 彼のBandcampは、好きなものを思うがままぎゅっと詰め込んだ感が強くてそこがいい…。
🌙Yung Bae - I Can Tell
アルバム「B4E」から『I Can Tell』! Future Funk界隈で大人気のビートメイカー、Yung Bae。 私は彼の作るディスコ・サウンドがとても好きで、この曲もそんな理由からぐっときてセレクトしました! 彼の「Japanese Disco Edits」シリーズも大変よいですよ。 そんなみんな大好きおれたちのYung Baeは月末に念願の初来日を果たしますが、みなさん行きますよね?
最後に
いかがだったでしょうか?なんとなくFuture Funkの雰囲気は伝わったでしょうか?τomomìさんの曲紹介も、最近の素敵トラックがまとまってて超ナイスでしたねー。android52のGroovematsu、めちゃっかっこいいですよね。ターボファンクなる新しい用語も教えていただきました。
そして、冒頭でも書きましたがFuture Funk界でも有名なアーティストYung Baeが今週末に来日します。この特集を見て気になった方は、行ってみられてはいかがでしょうか?東京と大阪公演、どちらもデイイベントなので未成年も参加可能ですよ。
東京公演
- 4/28 16:00-22:00
- Circus Tokyo
大阪公演
- 4/30 17:00-24:00
- Circus Osaka